こんにちわ、かなこ(@MinmachiBuho)です。
運動学から考えるシリーズ第三弾です。
第一弾、第二弾はこちら


抱っこ紐について最初に取り上げておいてアレなんですが、実はわたくし
俄然おんぶ紐推進派です笑。
今回は、なぜ理学療法士が運動学から考えたときに、おんぶ紐がオススメなのか?その理由を説明します。
運動学的・精神発達的にみて最強だから
おんぶスタイルは人間の心と体、両方から考えて理にかなっています。おんぶ紐・THE☆最強です。
おんぶ紐は、世界中の民族が使用しています。日本も農耕民族時代はおんぶ紐が主流でしたよね。
時代を超えて、国境を越えて取り入れられているだけの理由があるんです。
それは
①使用者の身体に優しい
②赤ちゃんの心身の発達によい
ということです。
おんぶのデメリット
そんなに良いおんぶだったら、なんで今はメジャーじゃないの?と疑問も浮かぶと思うので
まずはおんぶのデメリットを簡単にまとめてみましょう!
①後ろにいるから顔が見えない
これは、特に外出時に気になる人が多そうです。
最近は駅や公共の場所での暴力事件もよく聞きますし、自分の目に入らないところで何かあってもわかりません。確かに心配。
②紐の付け外しが大変
ガチャっとベルトで付けられるだっこ紐と違って、なんだか付け外しが大変そう…椅子にも座れないし…という意見もよく聞きます。
最近はだっこ紐がメジャーだし、誰に着け方聞いたらいいの?状態ですよね。
③ママのおっぱいが強調されてダサい
はい。おんぶ紐のデメリットって、意外とこんなもんなんです。
最近主流じゃないのはファッション性の問題も大きそうですね。なんかおんぶ紐って、古臭いし。おしゃれな服着れないし。(抱っこ紐でもか?)
おんぶ紐のメリット
では今度は本題。おんぶ紐を使用することのメリットを説明していきます。
使用者の体への負担が少ない
以下の、著者が頑張った手書きイラストをご覧ください
赤い線は赤ちゃんと使用者の重心位置の距離を示しています。
抱っこ紐に比べて、おんぶ紐はあかちゃんとの重心位置の距離が小さいことがわかりますか?
大きい米袋を腕を伸ばして持つか、ぐっと抱き寄せてもつか…どちらが負担が大きいかは一目瞭然ですよね?同じ原理です。
赤ちゃんと使用者の距離は近ければ近いほど、楽!!赤ちゃんは頭が大きく、大人よりも重心位置が高いため、思ったよりも上に背負った方が、身体にとって楽なのです。抱っこ紐では、赤ちゃんの位置を高くするのには限界がありますよね?
その点、おんぶ紐では赤ちゃんの顔の位置が使用者の肩を超えるくらいまで高く背負うことが出来ます。
赤ちゃんに無理のない姿勢がとれる
イメージしてください。今、ぐらっと急に多きな揺れが来ました。どんな姿勢をとりましたか?
腕や上半身を少し丸め、ファイティングポーズのような形になりませんか?
赤ちゃんにとっても同じです。赤ちゃんは少し前かがみになることで、バランスをとり、安定します。心も落ち着きます。
抱っこ紐の場合は、使用者と赤ちゃん双方が前かがみになると、ごっつんこしてしまいますね。
そうなると赤ちゃんは前かがみに挑戦し続けることに疲れます。あきらめてだらーんとなります。
首を後ろにそらしてだらーんと吊り上げられている赤ちゃん、よく見ませんか?
おんぶ紐では、使用者と赤ちゃんの身体の向きが一致しているため、無理なく赤ちゃんが安定した姿勢がとれるんです。
赤ちゃんに知的刺激がたくさん
高い位置でおんぶをすることで、赤ちゃんは視界が開けます。抱っこ紐ですと、ほとんど使用者の胸元、頑張って左右といったところでしょうか。
一方おんぶ紐では、赤ちゃんは使用者の肩越しに世界をみますので、ほぼ全方位を観察することが可能です。これは赤ちゃんにとってとても刺激的です。
さらに、赤ちゃんはおんぶされているとき、使用者の手元を見ることが出き、作業を模倣出来るようになります。
「え?赤ちゃんがマネなんてしないでしょ?」と思うかもしれませんが
実は赤ちゃんは誕生直後から模倣をすることが、既にわかっています。
手元の単純な動きであれば、生後8か月以内に模倣します。複雑な作業に関しては実行は出来ませんが、脳に刺激として送られていることは予想できます。
おんぶ紐を着けるポイント
まず繰り返し主張していますが、おんぶ紐=正義ではない!ということです。
そう、ここまで読んでいただいた方ならわかると思いますが
高い位置で背負ってこそ、おんぶマスター!!!おんぶの魅力最大限に引き出せる! のです。ちなみに高い位置に背負うことで、デメリットの一つであった「顔が見えない」はクリアになります。
おすすめサイト①
おんぶひも工房 PONPON BABY さん
おっぱいボヨン対策、寝た子を起こさない降ろし方など、使用者目線でわかりやすい解説が載っています。
おすすめサイト②
北極しろくま堂 さん
高い位置での背負い方やずり落ち対策など、こちらも実践的でわかりやすいので是非参考にしてみてください。
理学療法士が気になるおんぶ紐
お財布的には「抱っこ紐・おんぶ紐2WAY」が魅力的だとは存じております。が!往々にして
2WAYものは前述の高い位置に背負う、が出来ません!!!涙
おんぶのメリットを最大限に引き出せるおんぶひも、調べてみました!!!どうぞ!
北極しろくま堂
先ほどのリンクでも紹介したサイトです。背あてつきで安心。デザインもなんかおしゃれ。足通しじゃなくて紐で調整できるからずれ落ちにくい。
一本紐系
ちょっとハードルが高いかもしれませんが、こちら慣れたら涼しくて快適そう!とくに夏。安定感も良さそうです。
まとめ
いきなり外出でおんぶは…の方は自宅での作業中に試してみてはいかが?
自分の身体も、赤ちゃんの発達も、おんぶで大切にしていきましょう☆

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