こんにちわ、ユニバーサルデザインという言葉が三度の飯より好き、かなこ(@MinmachiBuho)です。
最近SNS等でこんなニュースを見かけませんでしたか?
【プレスリリース】041(オーフォアワン)と株式会社ユナイテッドアローズがコラボレーション。新レーベル”UNITED CREATIONS 041 with UNITED ARROWS LTD.” 6アイテムの受注を4月12日(木)より開始。詳しくはこちらhttps://t.co/NbcYvJucDr pic.twitter.com/PTRZq2BIJC
— 株式会社ユナイテッドアローズ (@UNITEDARROWSLTD) 2018年4月12日
障害者のためのデザイン、という聞くとどうも 「福祉っぽさ」 が漂ってきてあまり好きではありませんでした、正直。
最初のイメージはユナイテッドアローズがデザインか…ふーん、くらい のものだったのですが
この女子を見つけて一発でイメージが変わりました!か、かわいい!!!(ミーハー)
今回は、ユナイテッドアローズと041(オーフォアワン)が立ち上げたレーベル「UNITED CREATIONS 041 with UNITED ARROWS LTD.」についてまとめ、今後のユニバーサルデザインについて考えていこうと思います。
インクルーシブな街づくりを志す元青年海外協力隊員が、なぜ”すべての子育て”を支援するのか?
ひとりの課題と向き合うことで生まれたブランド
スタイ、ってご存知ですか?
いわゆる赤ちゃんのよだれかけですね。 基本的にスタイはイラストのように”赤ちゃん向け”のかわいいデザインであることが大半です。
ですが、障害などによって成長した後も”スタイ”を必要とするひとたちがいることをご存知ですか?
例えば
- 筋ジストロフィーなど、成長とともに筋力が低下していく疾患
- 脳性まひなど、口元の筋肉がうまく機能しない状態
- 嚥下(えんげ)障害など、よだれを上手く呑み込めない状態
などが挙げられます。
今までは、小さいころはそのままスタイを使用するか、または地味めなタオルを首元に突っ込んで対処というパターンが通常でした。
私の患者さんでも、小中学生でよだれがよく垂れてしまう子が多かったのですが、
なんせ遊んでいるとタオルがとれる。そのたびにお母さんが驚異的なスピードでよだれをキャッチ!!!
していることが多かったです。
これでは、片時も目を離せませんよね。
あと、タオルを下げているというのは、あまり見た目的にもおしゃれとは言えません。
041×UAの立ち上げたレーベルでは、このような「一人ひとりのニーズ」にきちんと向き合っていくことをモットーとしています。
たとえばスタイの例を挙げると
このように、モック型のロングスタイにすることによって、「おしゃれ×機能性」を実現しているんです。
これなら、ボトムとのコーディネートも楽しめますし、見た目にも違和感がありませんよね。
”ひとり”の課題が”みんな”を助ける
「でも、筋ジストロフィーって珍しい病気の子のためだけのものでしょ?」
と感じるかもしれません。
ですが前述したように、”飲み込みが難しい人”全般にこのアイデアを応用していくことが出来ます。
特に日本は超高齢化社会。飲み込みの機能が低下していく人も今後増えていくと思われます。
一人ひとりの「困った」にきちんと向き合うことで、多くの人を包括する「価値」を創り出していくことが出来るんです。
こちらのスカートは、車いすに乗っても着崩れしづらいよう、後ろ側の丈が短くなっています。
またフレアとタイトをZIPで調整出来るようになっており、寝た状態でも着脱がしやすい使用だということです。
車いすユーザーでなくても、このアシンメトリー感はおしゃれですよね!
一人ひとりのニーズを突き詰めることで、それ以外のひとにも「便利」「おしゃれ」といった価値を産みだす。
これが、真のユニバーサルデザインだ!と感じます。
”共感できる”が新しい”価値”を生み出す
これからは、”値段の安さ”や”素材の質”だけではなく、”価値に共感できるか”が重要なポイントになっていく、
と提案者の一人澤田智洋(さわだ・ともひろ)さんは語っています。
”いかに共感を広げるか”
それが、これからの福祉の新しい在り方なのかもしれません。
まとめ
今回は、新しい「ユニバーサルデザインのかたち」をまとめました。
一人ひとりが声を出すこと
その声をしっかり拾うこと
声を出せないひとのところまで足を運ぶこと
この3つがこれからの”共感経済”に欠かせないことかもしれません。
ご覧いただきありがとうございました!
※2018年8月現在、販売を行っていない商品もあるそうです。
詳しくはhttps://041.world/fashion/のサイトをご覧ください。