【理学療法士が教える】早産児・低出生体重児の発達のみかた

こどもとスクスクLAB

こんにちわ、かなこ(@MinmachiBuho)です。

私は以前、某県の大学病院でNICUに入院している赤ちゃん、退院後のフォローアップを理学療法士として担当していました。

小さく生まれた、というだけでご両親にとっては大きなショック。かつ低出生体重児/早産児の情報が少なく、検索漬けになってしまう方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は簡単に、「低出生体重児/早産児の発達をみるポイント」をまとめました!

基本は×月齢 〇修正月齢

月齢と修正月齢ってどう違うの?

なかむら
なかむら

月齢はあくまで誕生日から計算するけど、

修正月齢は”出産予定日”から数えるよ

つまり、2か月早く生まれてきた赤ちゃんは、同じ誕生日の赤ちゃんが5カ月になるころ、”修正3か月”、という計算になります。

 

たかが数週間でも、毎日成長する赤ちゃんにとっては、その違いは大きいんです。

なので、体の発達の目安も、月齢ではなく修正月齢に照らし合わせてみましょう。

 

最近は自治体によって「低出生体重児/早産児向けの母子手帳」を発行しているところも出てきているそうです!

参考:https://www.sankei.com/life/photos/171214/lif1712140012-p1.html

これがもっと普及すれば、本当に便利。

着実に発達しているか?が大切

「development milestones」の画像検索結果

 

目安として、だいたいこの目盛りを修正月齢で見ていくといいです。

ただし、生まれた時の体重や持っている合併症によって、発達にはバラつきが出ることがわかっています(正期産の子もそうですが)。

 

参考:低出生体重児保健指導マニュアル(厚生労働省)→無料でダウンロードできます!

厚生労働省が上記のグラフを発表しています!すごい!

あんよの開始くらいまでを見ると、体重が小さかった、特に1,000g未満だった子はやはりそれ以上の子に比べてゆっくりです。(修正10カ月でお座り、12カ月でつかまり立ち、14~15カ月でつたい歩き)

 

なかむら
なかむら

ただ、私個人の経験だと、合併症のない低出生体重児の子であれば歩行獲得に支障が出るこはほとんどないと思います。時間はかかるけど。

あまり月齢・修正月齢による目安にこだわらず、「いつかは歩く!」と大きく構えつつ、かつ 「着実に成長しているかな?」 をポイントにチェックしていくのがオススメです。

昨日、先週、先月できなかったのに出来るようになってる!その連続が”成長”です。

 

体格が大きくなることも大事

 

身長・体重に関しても、修正月齢で見ていきます。

お腹の中にいた時期から小さい赤ちゃん(SGA児)では特に平均身長・体重へ追いつくのに時間がかかります。

特に呼吸器疾患などの合併症があったり、在胎週数が短かった赤ちゃんはより追いつきづらい傾向にあるそうです。

 

子どもの心や体の発達には、身長・体重などの体格がしっかり育つことが必要不可欠。

 合併症が落ち着いたり、低身長の治療をすることでぐっと心が成長する 、ということもあります。

個人的に見てきた子たちは、やはり小さめでした。体を定期的に動かすようにし、骨や筋肉をしっかり育てていくことも大事です。

 

月齢だけで発達を見ず、体格も考慮して「長い目で」成長を見守りましょう。(もちろん医療者にいつでも相談を!)

相談できるひとを見つけよう

小さく生まれた子どもたちが、将来的にどう成長するか?は分かっていない部分が多いです。それだけ、医療の発達が急激だった、といえるでしょう。

そのため、低出生体重児の家族サポートは不十分…。低出生体重児/早産児と一口にいっても、定期的に新生児科でフォローアップを受けている人、受けていない人、まちまちです。

 

これは、社会の側、医療の側の問題です。なので、成長過程に不安がある際は、助産師・保健師の家庭訪問や発達検診の際にどんどん相談するようにしてみよう。遠慮はいりません。それが医療者の気づきにもなりますから。

 

大丈夫、ちょっとずつでもみんな大きくなる。みんなでその楽しみをシェアしていきましょう!

 

赤ちゃんの発達について疑問やお悩みがある際は、こちらからお気軽にどうぞ!

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