こんにちわ、かなこ(@MinmachiBuho)です。
赤ちゃんがコロコロ寝返りを始めた!!
嬉しいけれど…同時に心配な方も多いのではないでしょうか?

寝てる最中に寝返りしたら、窒息で死んでしまうかも!

寝返りはSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが上がるって聞いたし、
寝返り防止枕を買ったよ
ただ、知ってますか?
寝返り防止枕って、消費者庁から正式に使用の注意喚起がされてるんですよ!!!!!!
参考サイト:https://www.ness-corpo.co.jp/news/img/caution_makura.pdf
しかも知ってた…?これ、平成22年に公表されてるんです。

今日は寝返り防止枕を使用するリスクと、適切なSIDS対策について説明するよ
寝返り防止枕での事故が世界的に報告されている
↑に貼ったリンクでは、日本では事故はまだ報告されていないとなっていますが(平成22年時点)
Twitterで「寝返り防止枕」と検索してみよう!
出るわ出るわ出るわ・・・・寝返り防止枕の上でうつぶせになっているor挟まれている写真たち。
これじゃ寝返り防止枕の意味がなーい笑
どころか、マジで死ぬリスク上がるのでやめましょう。
窒息のリスクが上がる
これは、アメリカの消費者製品安全委員会により発表されている寝返り防止枕(Sleep positioner)使用と関連した事故報告書に載せられている写真です。
このように、寝返り防止枕の上で寝返りをしてしまった際、クッションになっている部分に顔がうずもれる等して逆に窒息してしまうということ。
データを集めていた13年間のうち、12件が同様の事故で死亡したと報告されていますが、すべてのSIDS死亡例のうち「寝返り枕を使用していたか」きちんと確認した例は少なく、
これは”少なくとも”12件、ということ。
危険な寝姿勢で発見されたケースは多数報告されているそうです。まぁ、日本でもTwitter見る限り同様かと…
自然な発達を妨げる
命に関わるリスク以外にも、体の発達にとっても大きなデメリットになります。
寝返り→うつぶせという運動は体の”軸”をつくるのに非常に重要な動きです。
赤ちゃんはこの動きを繰り返すことで腹筋や背筋、首の力を高めます。これらの筋力は立ったり歩いたり走ったりといった長期的な発達にも影響を及ぼします。
寝返り始めて、心配だからとりあえず寝返り防止枕
と思っている方、専門家としてまったくオススメできません。
就寝時も心配ではありますが、大人も寝返りしますよね?
特に体が動くようになってきた赤ちゃんは寝返りをすることで心地よい姿勢を探します。
もし仰向け姿勢で固定されてしまったら…私は眠れません。
適切なSIDS対策について

といっても、寝ている間にうつぶせになったら危ないって聞くし、
どうしたらいいの…?
日本の厚生労働省・アメリカの国立衛生研究所(national institute of child health and human development)双方が、SIDS対策についてまとめているサイトがあります。
厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/sids.html
NIH:https://www1.nichd.nih.gov/sts/about/risk/Pages/reduce.aspx

ちょっと読むのしんどいわ…という方に、簡単にまとめます
寝入りの際の姿勢が重要
SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。―厚生労働省
ここ重要です!寝かしつけはあおむけで、です。
寝ているときに仰向けからうつぶせに寝返ってしまっても、それを元に戻す必要はありません!(ってゆうか直すの現実的じゃない…)
これは私の体験談なので科学的に証明されたことではありませんが、脳になにかしらの問題があり呼吸を止めてしまう赤ちゃんって、寝入りばながとても多い印象です。
ぐっすり寝ている途中や、途中ウトウトした際と何が違うのか…おそらく、眠りのパターンの問題かなと推測します。
参考サイト:http://report.ajinomoto-kenko.com/suimin/nayami.html
最初の眠りでストーンと脳が眠る。
なので、夜中に眠りが浅くなりゴロゴロ寝返りしたとしても、その後の眠りはそこまで深くないんです。
大事なのでもう一度いいます。
昼寝でも夜寝でも、寝入りばなは仰向けで!!!!その後は寝返りしてもよし!!
安全な環境とは?
こちらもアメリカのNIHからの引用です。日本語訳します。
①赤ちゃんと両親は同じ部屋で眠るようにする
②硬めの平らなマットの上で寝かせる(赤ちゃんの鼻腔は硬いので、硬いマットの上ならうつぶせになっても窒息しません)
③大人用布団やクッションなどの上で寝かせない(布団川の字でもマットはわける)
④タバコの煙を避ける
⑤枕やブランケットを使わない。柔らかいおもちゃなどはあかちゃんの寝んねスペースから離す
⑥スリーパーなどを使い、ゆったりしたブランケットの使用は避ける
⑦昼寝だろうが夜寝だろうが、寝かしつけは仰向けで
他にも、母乳育児(完母かは書いてない)の方がリスクが減る、呼吸モニターは予防の効果が証明されていない、なども載ってます。(厚労省のサイトもうちょっと頑張ってほしい…)
ここまで見たらわかりますけど、寝返り防止クッションって、マジでもってのほかなんです。
こうなるから。
まとめ

といっても、ちょっと目を離すとコロコロ転がって危なくて…
って場合もありますよね。そういうときは(赤ちゃんがしっかり起きているときは)使用したっていいんです。
問題は、「がむしゃらに心配するか」「適切な対処をしながら使用するタイミングを決められるか」
ということなんです。
何が適切な対処か、どう行動すべきか
を知ることで、その場に応じた対応が出来るようになります。
知識をつけることは、自信をつけること。
これからも育児を楽しんでいきましょう!
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