こんにちわ、かなこ(@Minmachibuho)です。
私は昭和最後の1988年生まれ、今年無事30歳を迎えました(平成最後の~みたいな流れに乗れない、同級生に平成生まれがいるのに昭和生まれの残念な63年生です)。
先日とあるTEDのスピーチを見る機会があり、自分の20代について振り返るきっかけになりました。
@meiem326 さんが紹介してたこのTEDめっちゃ良かった。
100年時代の私たちは20代で急いで決断をする必要はないけれど、そのぶん「人生の基礎」で差がつくようになる。
25歳から海外に挑戦して、転職して、大失恋もして本当に良かった。
https://t.co/pnyWUY2uZw @TEDTalksより
— なかむらかなこ@子育てで世界を明るくするよ (@MinmachiBuho) December 8, 2018
(よくよく考えたら海外に出国したのは26歳でした…)
同TEDの内容としては
- 自己決定をする期限が20代→30代へ移行した
- 一方、20代をムダに過ごすか有意義に過ごすかによる差が大きく広がるようになった
- 学生を卒業してから始めの10年間が、一生の給与に影響を与える
- 約半数の人が30歳までに結婚するorパートナーに出会っている(アメリカ調べ)
といった感じです。
私の20代での3大変化のひとつは、間違いなく「海外(途上国)で生活・仕事をした」ということです。
決して現時点で「社会的成功」という大きな果実が収穫できているような状態ではありませんが、私のこれまでの人生を大きく変え、これからの道筋をつくってくれたということは紛れもない事実。
今回は、「20代で海外に挑戦する(青年海外協力隊を含む)メリット」について私の経験から解説していきたいと思います。
メリット①:語学スキルが身に着く
海外で仕事・生活するには、やはり語学スキルは必須です。
私の場合は中米グアテマラに派遣されていたため、必要な言語はスペイン語でした(隊員によってはさらに現地語であるマヤ語を話さなければいけない場面も)。
もちろん現地で生活していれば必ず語学が上達する、ということではありません。積極的にコミュニケーションをとったり、大勢の前でスピーチを行う機会を作ったり、もちろん文法などの勉強を続けたり…不断の努力の積み重ねが必要です。
しかしながら、現地に身を置くということは言語上達に対する「最も恵まれた環境」であることも否定できません。1日中スペイン語を聞かされ、意見を求められるわけなので。
どれくらい努力し続けられるかは個人個人のモチベーションによるのはもちろんですが、やはり年齢の壁というのも正直周囲を見ていて感じました。
20代の隊員と30代の隊員、言語スキルや勉強量が同じと仮定すれば若い人の方がよく伸びます。
語学スキルの向上目的で海外に挑戦するならば、圧倒的に20代の方がオススメです(30代でも頑張る分はもちろん伸びますが、比率の問題)。
メリット②:自分が築いていた”当たり前”が幻だったことに気付く
人間は見聞きしてきた「価値観」をもとに自分を創っていく。親からもだし、周りの大人や友人から。個人差はあるけれど、誰かのどこかをコピーペーストして、自分の中に足していく感じ。
だからこそ、母国を離れて生活することは「当たり前」をぶち壊すいい機会になるんだよね。若いひとほどオススメ
— なかむらかなこ@子育てで世界を明るくするよ (@MinmachiBuho) December 9, 2018
例えば日本で生活をしていれば、「就職して、結婚して、子どもを産む」のは当たり前とされています(少しずつ選択的子なしや不妊についても周知されてきているので、変わってきているとは思いますが)。
でも、ところ変われば
18歳で子ども産んで(シングル)、子どもが10歳になったから大学に通って看護師になって、今は働きながら大学院に行ってるのよー子どもは18歳
みたいな方がゴロゴロいたりするわけです。
そういう人が、チーフとして働いていたり、社会的にも経済的にもすっかり自立していたり。
もちろんそれは、性知識の欠如だったりシングルマザーが多いという問題点だったりの裏返しであることには変わりませんが、私が言いたいのは
それを非難されない
ということです。
若いのに、まだ独身なのに、もう年なのに
年齢による縛りは特に日本では強いように感じます。
また、メキシコ人と国際結婚した知人女性は

パートナーは大学院に通っているから、家事育児のメインは彼。私が仕事している間にやってくれている。今は彼の稼ぎはないけど、誰もそれを咎めたりしないよ。家族も含め
と言っていました。
私の中の「見えない価値観」がまた一つポキっと折れた瞬間でした。
メリット③:人生における選択肢が増える
私の場合、グアテマラに派遣される前は「グアムとハワイしか行ったことない系人間」でした笑
それもあったと思いますが、2年間途上国で過ごす=宇宙の違う惑星で生活する!今までの自分とまったく違った人間になる!!くらいに気負っていました。
ところがどっこい実際フタを開けてみれば、「あれ?私ってどこに居ても私じゃん?」となったわけです。
どこにいても私が好きなものや嫌いなコトは変わらないし、別に性格がまるで別人になったりもしない。
自分の人生がガラっと変わってしまうわけでもなく、今日は淡々と過ぎていく。
私にとっては、そのことが安心材料になりました。
それから、海外で働いたり住んだりすることへのハードルが極端に下がったんです。

留学してみたいなーと前々から妄想はしてましたが、それは当時の私にとっては夢のまた夢のような話。
今は「具体的な選択肢」として考えられるようになりました。世界のどこに住んでもきっとなんとかなる。
メリット④:”本当に大切なこと”を見つめられるようになる
今まで築いてきた価値観を壊すこと=素晴らしいこと!!とは必ずしも良いこととは限りません。
海外に挑戦した人の中には「今まで信じていたこと」「やりたいと思っていたこと」が崩れてしまい、一時的に道を見失ってしまう方がいるのも事実です。
ですが、私個人としてはガラガラに崩れた価値観の中から”自分が一番大切にして生きていきたいこと”を広いあげて、キレイにするとても良いきっかけになったと感じています。
どう生きたいのか?
どんな人と生きたいのか?
何をして生きたいのか?
周囲の評価や”当たり前”という縛りから離れて、自分の人生について考える。
そんなきっかけも、海外に挑戦することで得られるかもしれません。
まとめ
人生は何歳からでも始められます。
しかし、20代のうちは守るべき家族やキャリアなども少なく、ハードルが低いのも事実。
20代のうちに海外に挑戦することで得られる価値観や自信は、30代のステップアップに向けて確実に土台になります。
周囲を見ていると
- 海外で専門性を活かした仕事を続ける人
- 国際NGOに参加する人
- 海外で日本語教師に挑戦する人
- 留学する人
- 国際結婚して移住する人
色んな人がいます。私も含めて、海外に行く前はそんなこと微塵も考えていなかった人ばかり。
自分に向いた人生が、日本の中にあるとも限りません。
行って後悔したら、帰ってくればいい。是非一度、青年海外協力隊を含めた海外(特に途上国)生活に挑戦してみてください。