再生医療技術で職を失わないリハセラピストになるためには

セラピスト

こんにちわ、かなこ(@MinmachiBuho)です。

 

最近デキる大人を目指して日経電子版を読んでいるのですが、こんな気になる記事を発見しました。

最先端技術である「再生医療」がついに実用化に向かっている!とのニュース

 

簡単に要点をまとめると

  • 2020年に向け再生医療が商用化の流れになっている
  • 変形性膝関節症の治療にすでに欧州では導入。日本でも治験が始まる(軟骨の再生)
  • 脊髄損傷の治療への導入はすでに国から承認済
  • 心不全治療の研究も活発

といった感じです。

前々から研究が進んでいる夢の技術…!というのは聞き及んでいましたが、いよいよ現実になりますね。

一度この流れが進みだしたら、多臓器不全の治療や神経性疾患の治療までの可能になるところまで止まらずに進みそうな予感です。

 

 

じゃあ、リハセラピストの仕事ってどうなるの???

「リハビリ いらすとや」の画像検索結果

こんな治療はいらなくなる…?!

 

臨床を離れて久しい私ですが心は腐っても理学療法士です。

というワケで今回は、「再生医療によってリハビリテーションはどう変わるのか?私たちは何を考える必要があるのか?」について書いてみます。

 

なかむら
かなこ

妄想と偏見でお送りしていきます

回復期リハビリテーションは不要になる??

「回復期リハビリテーション」というのは、リハセラピストの中でも多くの割合の人たちが勤務する職域なのではないでしょうか。(PT協会に昔割合が載ってたと思うのだけど見つけられなかった…

 

もし関節疾患や神経疾患、内部疾患などが「急性期での再生医療で一気に治療可能」なものとなっていけば、それにより生じた後遺症や二次障害によって自宅退院が出来ず、リハビリテーション専門の回復期病院へ転院…という事態も減るかもしれません。

患者さんにとっては非常に喜ばしいことですが、リハセラピストにとってみれば少し複雑です。

 

脊髄損傷の患者さんは、基本的には病態が落ち着くまでは急性期病院で、以降はリハビリ病院へ転院しADL自立に向け訓練を行っていきます。

一方再生医療により損傷した脊髄を修復できるようになれば、急性期の病態管理と二次障害予防、そして再生医療と「運動学習」をセットにすることで短期で自宅退院が可能!となるかも… これは素晴らしい医療技術の進歩ですよね。

もちろん急性期病院でも、関節疾患の手術が激減することによってリハのマンパワーが今ほど要らなくなる…ということも考えられます。

 

医療保険分野で働くセラピストは「自分の強みはなんなのか?」を考えながら働いていく必要がありそうです。

予防への考え方は変わる??

リハビリ業界の現状は、少しずつ「一次予防」に重点を置くようになってきています。

理学療法士協会としても今後はそのような方向にシフトしていくとかいないとか…(いくらしいです)

 

一次予防、二次予防、三次予防とは予防医学の用語であり、介入する対象と時期によって分類したものである。

一次予防とは、生活習慣の改善、健康教育、予防接種などの病にかからないように施す処置や指導のことである。

(社)安全衛生マネジメント協会HPより

 

転倒予防とか、運動習慣をつけよう!とか、そういうことです。

ところが、関節疾患が注射ひとつで改善できるとなれば(今でも痛みを一時的に緩和するものはありますが、根本的に”治療”出来る方法)、「予防のために運動しなければいけない」という理論が成り立たないんですよね。

 

健康のために野菜を食べよう!!だった時代から、「まぁ不足している分はサプリメントあるし」に転換した現象と似ているような気がします。野菜は高いし、料理は大変だしね。

 

ただし、それでも健康のためにむしろ高いお金を払って良い野菜を購入する人はいなくならないので、ここで顧客の二極化が生じるのかもなーなんて考えています。

 

つまり、運動や生活習慣を改善することに「それ以上の価値を置く」人たちと、そうでない人との二分化。

おしゃれ感やセレブ感、他人と一味違うんだという感覚を得たい人たちが行うのが、”運動”になるのではないかと。

 

ということは、医療保険外での一次予防を(エクササイズなどで)推していきたいセラピストも、彼らのそういったニーズを叶えられる能力が求められるのかも。オーガニック野菜みたいに。

”これまでのリハセラピスト”がいらない世界に。生き残るために出来ること

正直言って、10年後20年後はおろか、5年後の技術の進歩や社会情勢でさえよくわからない現代。

「今これをやっておけば必ず安泰!」「これさえしておけば成功者に!!」

なんて言葉はありえないんじゃないかと思います。だって誰も未来は知らないわけだし。

 

ただ、リハセラピストに限っていえば、このまま「今のまま」「みんなと同じ」思考で行動をとっていると、再生医療やロボット技術、AIにとって代わられるのは今から10年20年後のベテラン世代、まさにアラサーの私たち世代だと思っています。逃げ切れません。

 

「自分に出来る強みは何か」

「それを使ってどうやって社会に貢献できるのか」

 

常に自問自答を繰り返していきましょう!