スマホ育児はどうして批判されるの?メリット・デメリットを考えよう

こどもとスクスクLAB

こんにちは、かなこ(@MinmachiBuho)です。

 

度々、だけど定期的にニュースに上がってくるこの話題について、皆さんはどうお考えですか?

長島一茂がスマホ育児に「そういう親は最悪だよ」、子育てを日本の闇につなげる乱暴さ - wezzy|ウェジー
 外出中、電車内や飲食店で子どもが泣いたり騒いだりした際、スマホを見せて急場しのぎをすることがある。子どもから「写真見せ…

 

そう、「スマホ育児」についてです。

 

スマホ育児は色んな場面で批判されがち。

だけど、そもそもスマホやテレビ、タブレットに頼らなくてはいけない背景はどこに??

ワンオペ、少子・核家族化、長時間勤務、小さな子ども連れに優しくない風潮… そもそも社会の問題から湧き上がってることじゃないんですかね?

 

スマホ育児について、日本小児科学会はリーフレットにてこのように警告しています。

そ、育ちをゆがめる…!!パワーワードです。

そもそも、「赤ちゃんをスマホ漬けにしたい!!!」そう思ってスマホやタブレットを与えている親はほとんどいないでしょう。

少しだけ大人しくしていてほしい…グズるのをどうにかしたい…

小さな子どもを1人でお世話し続けられる大人はいません。そんな中、頼れる相棒として、苦肉の策としてスマホ等を利用するわけです。

そこにこのパワーワード!!これで解決するなら警察はいりませんって話。

前置きが長くなってしまいました。

とは言っても、「やっぱりスマホ育児はいけないのかな…子どもに悪いことをしているのかな…」

と不安になる親御さんも多いことと思います。

 

今回は「スマホ育児の是非」についてではなく、スマホやタブレット等を利用することによって考えられるデメリットと、その対応策について一緒に勉強していきましょう。

〇〇ヶ月まではスマホの利用は避けよう!!

アメリカ小児学会が2016年に発表した提言によると

18ヶ月以下の赤ちゃんにはビデオ通話以外のデジタル機器使用を避ける

ことが推奨されています。(日本小児科学会の提言では2歳まで)

また、

  • 18カ月~2歳の間は子どものための良質なメディアを、「何が起きているのか?」親が理解を促しながら利用すること

とされています。

 

赤ちゃんになぜスマホが良くないの?

先ほどは「育ちをゆがめる」とありましたが、何故赤ちゃんにとってスマホなどのメディアに触れ続けることが良くないとされているのか、見ていきます。

ざっと上げますと、

  1. 視力の発達に悪影響 or 低下する
  2. ブルーライトによって睡眠リズムが崩れる

といった理由が挙げられます。これは大人でも同様ですね。

他にも

  • 他者とコミュニケーションをとる機会が減る
  • 体を動かす機会が減る
  • 手先を使った経験が偏る
  • 感覚経験が偏る

などといった影響も考えられます。

 

スマホやタブレットって、赤ちゃんでも上手に操作するなぁと感心してたんだけど、

それは手先を使っていることにはならないの?

 

ほんと、赤ちゃんって上手にスマホをスワイプしたりしますよねー。

もちろん、指先を使ってタッチしたり、ズームしたり・・・経験のひとつではあります。

 

しかし、本来赤ちゃんは色々な大きさ・形のものを握ったり掴んだりすることによって、少しずつ「繊細な動き」が出来るようになっていきます。これを巧緻運動の発達といいます。(図は月齢と発達の例)

「巧緻運動 発達 手指」の画像検索結果

また、様々な質感の物を触ることによって、異なる「触感」を覚えることも出来ます。

 

このように、多様な種類の運動や感覚を経験することで、赤ちゃんの脳はバランス良く発達していきます。

しかし、「スマホやタブレットのみ」のような環境に赤ちゃんを置いてしまうと、このような成長が阻害されるというリスクが考えられます。

スマホ育児の長期的な影響は?

スマホ育児によってサイレントベビー(ちなみに、この言葉は医学用語ではありませんし、極端な虐待ケースでもない限り感情が乏しくなるようなことは考えにくいです)になったり、発達障害になる…!!というような噂はまことしやかに流れています。耳にしたこともあるのではないでしょうか?

現在のところ、上記のようなスマホ育児による長期的な報告は見つかっていません(私の調べた限り。知っている方いたら情報頂けると助かります)。

スマホが普及してからまだ時間があまり経っていないため、成人後までのデータが取れていないという可能性もあります。ひとまず、今のところ証明されていません。

 

ではどのような長期的影響がすでに報告されているのでしょうか。

将来の生活習慣への影響

1日2時間以上スクリーンタイム(スマホ・タブレットなどのデジタル機器)をとる赤ちゃんは、成長し10代になった以降も長時間スマホなどを使用する傾向があるということがわかっています。

さらに、ティーンエイジャーにおいて上記のようなデジタル機器(ゲーム含む)の使用は「肥満」と関連するといわれているんです。

 

これは、運動などをせずにゲームなどに時間を費やすという生活習慣が小さい頃より形成されやすいため、と考えられます。

(参考サイトはコチラ)

 

スマホと上手にお付き合いするための5つのポイント

ここまで、スマホ育児におけるデメリットや長期的影響についてみてきました。

とはいえ冒頭に書いたように、「スマホもハサミも使いよう」です

そもそも、今の子どもたちが大人になるころには、もしかしたら鉛筆もノートも必要なく、すべて音声入力で書く時代かもしれません。細かい作業だって、すべてデジタル機器でコントロールすることでするようになるかも。

 

つまり、今大人である私たちが「字がうまく書けなくなる、本がうまくめくれなくなる…」なんて、自分たちの物差しにそって心配していることなんて、彼らが大人になるころには「全く古くて使わない技術」かもしれないんです。今の若者が黒電話が使えないように。

そもそも、彼らはこれからデジタルネイティブとして生きていくので、スマホやタブレットなどを避けるよりも「賢く、上手なお友達になる」という方向へ私たちは方針転換するべきかもしれません。

そう思うと、過剰に対策する必要もないかもしれませんが・・・。

 

あくまで、「今考え得る有効な対策」ということで、以下にまとめていきます。

 

そもそも、赤ちゃんはスマホが好き。規制する必要ある?

動画を見せるとずっと興味津々で見ている、大好きな様子で楽しそう…そんな風に見える赤ちゃんもいると思います。

まずここを訂正しておきたいのですが、「スマホが大好き」という赤ちゃんはいません。

 

赤ちゃんの性質として、明るい色や光、はっきりした音などの「強い刺激」は注意を向けやすいものになります。

さらに、それが延々と動いたり触ると変化をすることにより、持続的に注意をひきつけられます。大人の場合は前頭葉により行動をコントロールすることが出来ますが、赤ちゃんや小さい子どもの場合は前頭葉が未熟のため、反射的に動画や画面を見続けてしまうのです。

 

つまり「楽しいから見ている」のではなく、「刺激が強いため注意を切り替えられない」状態といえます。

「この子はスマホを見ているのが好きだから、好きなことをさせよう」と考えている場合は、「本当にそうかな?」と疑ってみるのがいいかもしれません。

 

絵本を読むようにスマホを使ってみよう

アメリカ小児学会によると、18ヶ月以降はスマホなどの機器を使用することは否定していません。その代わり、”絵本のような使い方”をすることが勧められています。

つまり

  • 子ども向けに作られた質の良い動画などに絞る
  • 今何が起きているか、など大人が介入しながら流し見にならないようにする

ということです。

 

実は子どもの発達に良い影響を与える、と認められているコンテンツはほとんどないらしいのです。残念なことに。そのため、大人が確認しても害がないかどうか、確認出来た動画にすることをオススメします。日本の場合はNHKなどでしょうか。

YouTubeなどには一見子ども向けのように見えて、暴力的・性的な描写を含むコンテンツの場合もあります。注意しましょう。

 

また、電車などで静かにしていてほしい場合には動画を見せっぱなしにするだけでなく「あ、うさぎさんだねー!」というような声かけを足してあげるのも良いでしょう。

 

5歳までのお子さんには時間制限を

同じくアメリカ小児学会の提言によれば、2~5歳のお子さんにはスクリーンタイムを1時間/日とするようにとされています。

家事の最中など手が離せない場合にはスマホなどを使い、メリハリをつけるようにすると良いです。

 

保育所に通っている子は日中色々な遊びや運動をしていると思いますので、上記のような悪影響を過剰に心配せず、「このタイミングはスマホに任せよう」と判断していくのもアリですね。

5歳以降はスケジュール管理を

5歳以降のお子さんには一日の時間制限を設ける必要はありませんが、アメリカ小児学会のHPでは5歳~ティーンエイジャーのメディア使用とスケジュールで管理するためのツールもあるようです。(コチラ

英語のため少し使いづらいかもしれませんが、家族でルールを共有するための項目や、目で見やすいスケジュール表も印刷出来ます。

 

同会では、5歳以上のお子さんには

・8~10時間の睡眠
・1時間の運動
・宿題の時間
・家族の時間

を確保するように推奨しています。結果としてゲーム漬けになる時間は少なくなる、ということのようです。

 

デジタルだけでなく”リアル”な体験を

前述したように、スマホやタブレットだけでは運動・感覚的な体験が偏ります。

そのため、意識的に体を動かす遊びや、手を使う遊び(粘土遊びやお絵描き、積み木遊びなど)も併せて取り入れるようにしていきましょう。

 

ワンオペ育児で「常に赤ちゃん中心!目を合わせて!語り掛けて!!」というのは不可能に近いはずです。

 

スマホなどで音楽をかけたり、ぐずったときにアプリを併用したりすることは、大人の余裕に合わせて行いながら、直接かかわれる時間にコミュニケーションをとったりするなど、スマホで補えない”リアル”な部分を直接与えていくように意識してみてください。

 

まとめ

スマホ育児で現状「問題となりうる」と考えられているものとして

  • 視力低下など目の問題
  • 体験の不足や偏り(からの偏った生活習慣)
  • 睡眠への影響

が主なものとして挙げられます。

アメリカ小児学会の提言も参考にしながら、使用する時間やタイミング、またリアルな遊びをバランスよく併用するなど、正しくリスクを理解して”賢く”スマホやタブレットとお付き合いしていけるといいですね!

 

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