こんにちは、かなこ(@MinmachiBuho)です。
始まりました。
「本当に必要?メジャー育児グッズを切る!」第3弾 今回は
”ストローマグ”
です。
ストローマグ(スパウト、マグマグ)は今や離乳食が始まったころには必需品レベルになっているのではないでしょうか?
こういうのもあるくらいだし。
では早速、ストローマグが「発達」の面から考えるとメリットが小さい点について、ズバズバ解説していきます!

デメリットをしっかり理解して、賢く使おう!
第一弾

第二弾

赤ちゃんの飲み込みは”原始反射”から切り替わっていく
赤ちゃんは産まれてすぐから”飲む”ことが出来ます。
この”飲む”という活動は頭で考えているわけではなく、原始反射といって刺激に応じて自動的に起きる動きによるものです。
唇に物が触れると探して口にくわえようとする”探索反射”と、口の中に物が入るとちゅっちゅと吸い取ろうとする”吸啜(きゅうてつ)反射”の2つです。
一方、この原始反射は月齢5ヶ月くらいで徐々に弱くなり、離乳食を食べたり喃語を話したりするなど、舌や唇の動きが多様になっていきます。
反射ではなく”自分の意思”で動かせるようになっていくんですね。
ところが、この時期にストローマグなどの
「口の中にズボっと突っ込んで咥えることで水分摂取できる方法」を行うことで、この原始反射を抑えて口の動きを多様にする発達を阻害してします恐れがあります。

水分が自分で飲み込めるようになる鍵は”上唇”にあった
ここで重要になってくるのが、上唇です。
月齢8ヶ月頃になると、上唇を上手に使って食べ物を食べられるようになっていきます。(※)
それ以前の食べ方は、口の中に入った食べ物を唇を閉じることによって飲み込みます。
動画はコチラ
一方、8ヶ月くらいになると、下唇についた食べ物を「上唇を使ってかじりとったり、口の中に運び入れる」ことが出来るようになります。
動画はコチラ
なぜ上唇が水分の飲み込みに重要なの?
私たちはどのように水分を飲んでいるでしょうか?え、普通に飲むだけ?
じゃあ実験してみましょう。
①グラスやコップのふちを口に当てる
はいストップです!このとき、上唇に当てている人がいたとしたら、だいぶレアなケースですね。
まず人間は水分を摂取する際にコップなどのふちを下唇に当て固定します。
②コップを傾けて水分を口にいれる
はい、ここでもストップ!あなたの上唇は何してますか?開きっぱなしになっていたとしたら多分あなたのズボンは濡れてしまっていますね。
水分を摂取する際に、口からこぼさないよう、一口量を調整するのは上唇です。
上唇を少しすぼめながら閉じることで、口の横からもこぼれず、かつ大量に飲み込み口からあふれるということもなくなります。
かつ飲み込みをするために、舌は下唇のあたりまで前に出ていて、かつ飲み物を喉の方に送る働きをしています。
たかがコップからコーヒーを飲むという1動作ですが、我々人間はいろんな行動をしているんですね。偉い!人間偉い!
つまり上唇は「水分を飲み込む量を自分で調整する」という重要な役割をになっています。
おっぱいを飲んでいる時は、メインになるのは下唇や下あごの動き。コップで飲むようになるにはまったく違う動きを身に着ける必要があるんですね。
<飲み込み>の発達はスプーン→コップ→ストロー
ストローマグの商品概要を見ると、5ヶ月頃からと表記されているので誤解する方も多いかもしれませんが、実は赤ちゃんの飲み込みは
- スプーン飲み
- コップ飲み
- ストロー飲み
の順に発達するとされています。
出典はコチラ
月齢によって口腔の機能が発達してくるため、舌やくちびるを上手に多彩に使えるようになってきます。
赤ちゃんの水分摂取の発達段階
・ストロー飲み(マグ)を哺乳瓶のあとに挟む必要はない
・ポイントは下唇にしっかり当てているかと、上唇のやくわり
・コップを支えてあげれば平均10か月くらいまでには上手に飲める pic.twitter.com/NcEMdhMLk1— なかむらかなこ@オンライン子育て相談始めました (@MinmachiBuho) February 24, 2019
実は唇の先でくわえて、強く圧をかけて水分を吸うストロー飲みは非常にレベルが高いものなんです。
コップ飲み等をマスターするなかで育ってきた能力があるからこそ、上手に出来るようになるものといえます。
早期からストローマグを使い慣れることにより、コップ飲みをマスターするまでにより時間がかかる傾向があるということもわかってきているんです(※)
スプーン飲みの練習も並行して行おう!
とはいえ、他の育児グッズと同様にワンオペ育児やフルタイム子育て…こぼすかもしれないコップを子どもに渡すのも大変だし、家事の間喉が渇いたと泣くこともありますよね。自分で飲みたいと怒る場合もあるかもしれません。
そのため、上記のようなストローマグの特徴を理解して、賢く利用することが大切です。

飲む練習として使うんじゃなくて
必要最低限のタイミングで使うってことね!
そういうことなんです。
またストローマグを低月齢から使用する場合には、それだけに頼るのではなく
- スプーン飲み
- コップ飲み
の練習を随時並行して行うのがオススメです!
こちらの動画でわかりやすくスプーン飲み・コップ飲みの練習方法が説明されていました!是非ごらんください。