【POST】海外に行きたいセラピスト、どんな選択肢がある?

セラピスト

こんにちは、かなこ(@MinmachiBuho)です。

協力隊から帰国後、母校の大学にて「途上国における理学療法」というテーマで、私が2年間で経験したアレやコレやをお話させてもらったことがあります。

 

グアテマラで感じた「障害者」の置かれる現状、理学療法士としての可能性、日本では出来ない経験などなど

 

話したのは当時3年生の学生さんたち。1年と数か月後にやってくる就職よりも、目の前の実習で頭がいっぱいになっている頃です。

その中で、講義が終わった後に私に進路相談をしてきてくれた方がいました。

 

海外での活動に興味がある。どうにかして海外に行きたいがどうしたらいい?

というもの。

 

なかむら
かなこ

私も協力隊に行く前に色々な選択肢を調べて迷ったりしていたので、その気持ちはとてもわかる。

今回は

リハビリセラピスト(または学生)が海外に行きたいと思ったら、どんな選択肢があるか?

を解説していきたいと思います。

【POST】セラピストが青年海外協力隊を受けようか悩んだらこれを読む
リハビリ職種が青年海外協力隊を受けようかな…と悩んだらこれを読んでください

協力隊に行くためには、実務経験が必要

JICA海外協力隊(青年海外協力隊)に理学療法士などのリハビリセラピストとして応募・派遣されるためには実務経験が必要になります。

要請によりますが、短くても3年程度、長い場合には5年程度の臨床経験が求められます。それは「リハビリ(もしくはリハビリの知識)を提供するための”専門職”」として派遣されるためです。

コミュニティの中で経済活動等を行う「コミュニティ開発」という職種や環境教育活動を行う職種、学校教員の職種と違い、”資格”だけではなく”経験”が問われるのはそういう理由からです(他の職種でも経験がある方が有利ではある)。

 

協力隊だけとは限らない 海外へ行く方法

さて、グローバル化が進む現代では、海外=途上国=協力隊!という選択肢以外にも「海外で活動するための方法」が考えられますので紹介していきます。

①海外就職

例えば、トレーナーなど特別な資格を要さない現場であれば、海外であっても就活は出来ます。

そのためにはコネクションや語学力(場所にもよりますが最低限英語が話せること)、なによりスキルが必要です。外国人を雇うということは国によっては雇用者にも負担がかかります(ビザ取得や身辺安全の確保など)。それでも君がほしい!と言われるほど自分のスキルを売り込めれば、海外就職も夢じゃないかもしれません。

ただこの場合は、ある程度高所得者向けのビジネスが確立している中進国・新興国であるか、先進国に行先は限られます。途上国でもクリニック等を自分で開くぞ!と思えば出来なくはないのかもしれませんが、治安や収入増が見込めないなどのリスクが大きいです。稼ぎたいのであれば難しい。

 

②NGOや短期ボランティアに参加する

日本生まれのNGO、AAR JAPAN 難民を助ける会には障害者支援のプログラムがあります。

同会HPより

難民が住まう地域でのインクルーシブ教育支援・学校のバリアフリー化、補装具の支給や就業支援など包括的なサポートを行っているようです。報告会も随時行っています。興味のある方は是非一度ご参加を!私も行きたいなぁと思いながらなかなか日程が調整出来ていません。

しかし、理学療法士としての求人はなく、あくまで現地駐在員としての職種になります。難民が対象のためスーダン等の途上国が対象。駐在員ということで基本的には現地で年単位で生活するのが必須。海外渡航・生活歴がない人には厳しい条件になるかもしれません。(詳細はコチラ

③海外大学院へ留学

留学にトライするという方法もあります。専攻としては

  • 理学療法学
  • 公衆衛生学

あたりがメジャーでしょうか。公衆衛生学を学ぼう!と思う人はすでに途上国等を経験している方が多数だと思うので、これを読んでいる人は大半が前者かもしれませんね。

 

ちなみに著者が留学する専攻はコチラ↓

【めっちゃマイナー】障害学で留学って何勉強するの?
こんにちわ、かなこ(@MinmachiBuho)です。 実は水面下でイギリス大学院入学準備を進めておりまして… この度、無事に志望校よりofferを頂くことが出来ましたー!!!!(条件付きですが…) ...

あくまで「海外」は手段 本当にやりたいことは臨床にある

海外に行く・活動する方法についてご紹介してきました。が、私個人の意見を言うと新卒の状態で「理学療法士」として海外に行くことは実に難しいです。また、行く意味もあまりないのかな…と思います。

その理由としては

  • 専門家として提供できるスキルや知識がない
  • 「コレを突き詰めたい」というジャンルが明確でない
  • 海外に行くことは”手段”であり”目的”ではない

からです。

 

海外に行けば何かが変わる!という気持ちがあるのもわかります。明確な将来像が抱けていなくたって、別に問題はありません。

ただし、海外に行くことにはそれなりにコストがかかります。お金や時間、労力やリスクなどです。そのコストを払っても「自分はそこに行きたい」という気持ちを持つためには、私はやはり臨床を経験することが一番大切だと思うんです。

臨床を経験する中で、自分に足りないもの、伸ばしたいところ、到達したい場所、少しずつ見えてくると思います。

それを達成するために「海外に行って〇〇する」ことが必要なら、それを迷う必要はないので、一番適切な方法を選んでいくだけ。どの選択肢を取るか迷うということは、なぜ海外に行きたいかのビジョンが曖昧だからに他なりません。

 

もし学生さんや就職してすぐのセラピストさんたちが「海外に行きたい」という気持ちをもったのなら、それを胸の中に置きつつ、臨床で自分の軸を見つけてほしいと、私は思います。