パラリンピック開催で”障害者に優しい心のバリアフリー社会”が作れるか

インクルーシブ

こんにちは、かなこ(@MinmachiBuho)です。

いよいよ東京オリンピック・パラリンピック開催まで1年を切りました!私はというとその頃留学中で日本にいない予定なので、あまりついていけていませんが…

 

実はパラリンピックはオリンピックに向けてだいぶ格安です。私もまだまだ勉強不足ですが、パラリンピックは本当にクリエイティブ+身体の使い方の限界に挑戦している協議が多いので、見ていて面白い。もっとテレビで放送してほしいなぁー

 

ところで先日こういったニュースが出ました。

東京パラリンピック 全国の障害者調査 「障害 理解につながる」62%
 東京パラリンピック開幕まで25日で1年となるのを前に、共同通信が全国の障害者を対象にアンケートを実施したところ、「大会が障害の理解につながる」との回答が62…

パラリンピックによって「心のバリアフリーに近づく!」という期待が比較的高いようです。

私はこれについては結構懐疑的です。

社会の状況はパラリンピックでは改善しない

パラリンピックが障害者の偏見助長? 東京大会に課題:朝日新聞デジタル
 パラリンピックは障害者への偏見を助長する――。成功したと伝えられる2012年ロンドン大会後に行われた障害者への調査で、そんな結果が出た。25日で開幕まで3年となった東京大会で、心のバリアフリーは実現…

ロンドンオリ・パラ開催後に、障害者に対してアンケートを行った結果がこちらにまとまっています。

障害者に対して健常者の態度が変化したかを尋ねたところ「変化がない」が59%、「悪化した」が22%だった

また、障害当事者にパラリンピックを通してスポーツに今後取り組みたいと思ったか?というアンケートに関しては

【スポーツに取り組みたいと感じなかった】79%

という結果が出ているようです。

 

これ、オリンピックで考えてみたら多少はわかりやすいかなぁと思います。例えば夏のオリンピックではアフリカ系の選手が大活躍しますよね。彼らの奮闘や人間離れした能力を目の当たりにして、あなたは道ですれ違った”黒人さん”に対して明日からフレンドリーになれるでしょうか?

私だったらNOです。

また、マラソン競技で日本人がメダルをとった翌日からフルマラソン目指してスポーツを始めるでしょうか?これもおそらくほとんどの人はNOです。これと同じことが起きているだけなんだと思います。

 

足りなかったのは”ゼロ距離の関係”ではないか

ただ、パラリンピックが大きなきっかけになるのは間違いないと思います。多くの人が集い、盛り上がる、大イベントなので。パラリンピックの報道では

  • 障害を乗り越え
  • 努力を重ね
  • 周囲の人の献身的な支えで

的なお涙頂戴な部分を強調するのではなく、しっかりとアスリートとして、スポーツとして、その面白さやトレーニング方法、パラリンピックならではの装具にまつわるテクノロジーなど、私たちが知り得ない情報を届けてほしいなと期待します。

もしくはオリアスリートと同じように”人間”にフォーカスしてトーク番組などを組んでいくのもいいかも。一人ひとりのアスリートの、キャラクターをもっと知りたい。

【主張】五輪ボランティア 障害者も活躍できる場を
2020年東京五輪・パラリンピックの大会ボランティア応募者が締め切られ、20万人を突破した。目標の8万人を大きく上回った。高い参加意識が頼もしい。応募のうち、女…

障害や配慮を必要とする方もボランティアとして参加されるそうですし、競技外においても”人間同士の距離のない関係性”が築かれるといいなー。(健康面での配慮は絶対に必要なので両手を挙げては賛成出来ませんが)

オリパラ前の準備を

これらの変化を期待するためには、事前準備が重要になります。

現在建設中のスタジアムや会場周辺のバリアフリーは万全だろうか、障害者に対しての各種サポート方法はしっかりと都民・国民に伝わっているだろうか…

すでに開催まで1年を切っている今、政府は積極的に「心のバリアフリー」の実現に向けて動いてほしいと期待します。