JICA協力隊に参加するリハビリ職にオススメ!リハビリテーション国際協力入門

セラピスト

こんにちは、かなこ(@MinmachiBuho)です。

今回は、リハビリテーション職としてJICA協力隊に参加する方々へ是非目を通して頂きたい本をご紹介します。

 

それは…コチラ!

リハビリテーション国際協力入門!ザ・シンプルなタイトルです。

 

今日はこちらの本が取り扱う主なポイントと、現地でのワークショップにも応用できる教材をご紹介します。

ボランティアのための”テクニック本”ではない

まず先に断っておくと、こちらの本は現地で使っていくためのテクニック本ではありません。なので、現場で困った技術的な問題を解決してくれるものではないのでご注意を。

こちらの本は途上国開発+障害のメインストリーム化、という視点から見た入門本といった感じです。

ちょっとわかりにくくなりましたが、要は途上国におけるコミュニティ開発において、障害者を置いていかないために、支援者がすべきこと・知っておくべきことをまとめている、といった感じです。

なのでもしかすると、配属先の要請によってはこちらの本で紹介されている考え方はあまり役立たないかもしれません。逆に、コミュニティ開発などの他職種に役立つ場合もあるかも。

病院などでのまさに”臨床テクニック”を求められるケースよりは、障害者に関わる同僚や地域の人の考え方にアプローチしたい、障害に対する差別やまとはずれの支援をどうにかしたい!という要請に活かせるものですね。

なかむら
かなこ

多くの場合、要請に上がってくるのは前者。ですが実質問題になっているのは後者であることがほとんど。セラピストも、”障害”がその地域でどのような扱いをされているのか、といったような視点を持っておくべきと考えます

適正技術とは

途上国では技術や手技が不足しているのだから、とにかく先進国の良い技術を分け与えれば良い!

こう聞くと、何か違和感があるのはわかりますよね。いやいやいや、その国にはその国の事情や風土があるんだから、押し付けたって上手くいかないよ…と。

リハビリテーションの分野だと、このような押し付けは往々にして見られます。

良い悪いの判断はお任せしますが、車椅子の寄付などが一つの例として挙げられますね。私が見た例でも、アメリカなどの先進国NGO等が障害者に対する支援のひとつとして行っていました。ですが、中には「大人用の車椅子に無理やり座らせられている障害をもつ子どもたち」のようなケースもたくさん。

さらには、高精度の電動車椅子などであったとしても未補整の道路では通れないかもしれない。立派な装具であったとしても、使い方がよく理解されていなかったり、現地のパーツで修理が出来ないために一度壊れるともう二度と使われないゴミになってしまうかもしれない。そういうケースも考えられます。

 

そこでこちらの本で紹介しているのが、適正技術の紹介です。様々な途上国で用いられている、現地で一般的に出回っている資材を用いたモビリティなど、<その土地に合う技術>の発展・導入を支援するのが適正技術の考え方です。

開発の話の中ではよく出てくる、「魚を与えるのではなく釣り方を教えよ」というやつと考え方は似ていますね。

「魚釣り いらすとや」の画像検索結果

障害はどこにある?障害平等研修とは

最後にご紹介したいのは、本の中にも紹介されている「障害平等研修」についてのプロモーションビデオです(教材の一部を切り取ったもの)。

障害平等研修フォーラム
インクルーシブな社会を創造していく

こちらの団体が行っている研修で、障害当事者がファシリテーターとなり、「障害は個人が有するのではなく、周囲の環境の不整備や無理解によって生じている」ということを非障害者(支援者含む)に理解させるためのものです。私も帰国後に受講しましたが、いやー現地にいるときに知っていたらまた別のアプローチも取れたなと感じています。

JICAが行うプロジェクト等でも現地のカウンターパートを対象にこちらの障害平等研修を実施することも多く、非常に実践的なプログラムになっています。

とはいうものの、実際障害平等研修を招聘することは難しいと思いますので、ワークショップ等の機会があった際に是非自分なりに解釈して行ってみたら面白いと思います。

 

まとめ

ざっとご紹介しましたが、こちらの本はボリュームもそこまで多くなく、イラストも多く使われていますのでさくっと読めてしまいます。残念ながらE-book化はしていませんので、渡航前の方は是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。