こんにちは、かなこ(@MinmachiBuho)です。
スマートフォンならぬスマート白杖がトルコ発のスタートアップから発売されたそうです!
その名も、「WeWALK」!
今回はWeWALKの特徴について簡単にご紹介しつつ、いわゆる福祉用具の未来について思いをはせてみたいと思います。
スマート白杖のすごい特徴
白杖といえば、視覚障害の方が視覚以外の手段を使って周囲の情報を得たり、周囲に「視覚障害である」ということを知らせるために用いられる道具ですね。
私も以前視覚障害の児童が通う学校で一時働いていたことがあるのですが、この白杖を上手に使うのが、結構大変でした。ましてインフラや交通整備が整っていないような国ではなおさらですよね。
今回ご紹介するWeWALKは、視覚障害をもつエンジニアが中心になって開発されためちゃくちゃスマートな白杖です!
障害物の位置を検知
超音波センサーを備えており、160cmの高さにある障害物の位置を検知し、さらに近づいた場合には注意を促すために振動して伝える機能があるそうです。
普段から注意して歩いているとは思いますが、より安全性が担保されそうです。
タッチパネルでスマホ操作も可能
Bluetoothでスマホとリンクすることが出来るため、スマホ操作をこちらのタッチパネルから行えるとのこと!↑の動画にもありますが、普段歩きながら行先の確認などをスマホを使って行おうとすると必然的に両手が塞がってしまうという事態に陥っていた方も、これで片手を常にあけておくことが出来ます。安心・安全につながりますね。
さらに最近話題のアレクサなどのように、スピーカー並びにマイクが内蔵されているため、口頭でのやりとりも可能になります。
今後はさらに多くの機能とコラボ
創設者によると、WeWALKはプラットフォームを目指しており、その他のテクノロジーとコラボすることでさらに多くのベネフィットを産むことを考えているそうです。
たとえばUberのような配車アプリと連携することで、WeWALKを使って目的地を検索、同時に配車も確定、音声や振動を使って車が到着したことを知らせる、といったような具合。バスの場合でも同様ですね。
さらに5G回線を用いてクラウドと同時接続し、WeWALK利用者の前方にある標識等を認識してリアルタイムで音声読み上げするなどといった機能も考えているのだとか。
こちらの機能については、すでに以前の記事でも紹介しましたが天下のGoogleさんがアプリを開発しています。

ので、コラボさえうまくいけばすぐに実用化にも進みそうです。(ちなみにWeWALKについてはすでに販売が行われています。$499なので約5万円。しかし言語は現在のところトルコ語及び英語対応のみです)
IoTが変える福祉用具のミライ
このような流れはおそらく車椅子を含めたその他のPersonal Mobilityにも応用されていくと考えられます。そもそも自動車ですら自動運転の世の中ですからね…
車椅子自体がGoogle Mapと連動すれば、目的地を入力しただけで自動的にルートを計算し(エレベーターがあるルートなどを自然と選べるようにもなってくるのでは!?)、障害物を検知しながら安全に走行できるようになる日も近いかと思われます。そうなればベビーカーへの応用も簡単ですよね。
タクシー移動やバス移動についても、車椅子乗入可(本来はすべて乗り入れ可能なのが良いけど)の車両を選んで効率的に移動できるようになれば、外出に伴う気苦労やコストはグっと減るはず!
おそらくこのような技術はすでに開発中なのではと思います。続報を待て!ですね。楽しみです。